2025年8月の電気代(一条工務店i-smile+と蓄電池2台)
こんにちわ@・ェ・)めー。
一条工務店のi-smile+で建築したわが家の2025年8月の電気代についてお伝えします。
大容量の太陽光発電+大容量の蓄電池を生かした建物になっているので一条工務店を検討中の方や高性能な戸建てに関心のある方の家づくりで参考になれば幸いです。
2025年8月の電気代まとめ
記録的な猛暑で暑い暑い8月でした。昼間は猛暑だし夜は熱帯夜。エアコンも引き続き24時間稼働しています。果たしてどれくらい電気代は上がってしまったでしょうか。
8月の電気代トピックス
電気代は6kWh買って751円でした
売電額は941kWh売って15,997円でした
昨年同月との比較はこんな感じです。晴れの日が続いていますが、暑すぎて売電に回る電力が少し落ちているようです。
年月 | 買電 | 電気代 | 売電 | 売電額 | 差引収益 |
---|---|---|---|---|---|
2024年8月 | 3kWh | 129円 | 1,052kWh | 17,884円 | 17,755円 |
2025年8月 | 6kWh | 751円 | 941kWh | 15,997円 | 15,246円 |
住まいと暮らしについて
わが家の建物と暮らし方はこちらです。
建物は一条工務店のismile+です
一条工務店のi-smile+(2022年末引き渡し)、6地域(関東のどこか)、延べ床面積30坪、Ua値0.36(G2.5)、C値0.5、太陽光パネル13.475kW、売電単価17円、蓄電池14kWh(実効容量は12.4kWh。6.2kWhを2台設置)という高気密・高断熱といえる住宅です。
オール電化なのでガス代は無くて電気はLooopでんきと契約しています。
リモートワークを中心とした暮らし
夫婦揃ってPCを使った在宅勤務、料理それなり食洗機は毎日使用、洗濯機は乾燥まで実施、お風呂はほぼ毎日お湯張りといった電気の使い方をしています。
8月のエアコンは主に23度、風量1で運用しました。最高気温が37度を超える日の日中は風量を1から3に上げたくらいです。
温度と湿度について
温湿度が比較的安定している1階寝室を定点観測しています。1か月の推移はこんな感じです。
平均気温は26.3度、温度差は2.5度。平均湿度は12.42g、湿度差は4.37gでした。


続いて同じ部屋で去年、2024年8月の温湿度はどうなっていたかというと…。


室内の環境は去年とほぼ同一の安定した結果となりました。
今年も2階リビングに設けたエアコン10畳用のエアコン1台で家中を冷房・除湿することができました。記録的な猛暑の日はエアコン1台で足りるかちょっと心配になりましたが結局2台目の出番はありませんでした。1階の居室に設置しているエアコン2台は今年も出番がありませんでしたね。
記録的な猛暑日は風量を上げる作戦が上手いこと成功したみたいです。
ただ来年もっと暑くなることを想定すると2台目のエアコンは待機しておく方が良いです。わが家はたまたま1台で間に合っていますが、2台目の活用やエアコンの予備スリーブは用意しておこう派です。
年月 | 平均温度 | 平均湿度 | 温度差 | 湿度差 |
---|---|---|---|---|
2024年8月 | 26.7度 | 12.59g | 2.5度 | 4.29g |
2025年8月 | 26.5度 | 12.42g | 2.5度 | 4.37g |
電気代と売電収入と収益
8月のlooopでんきのご利用請求明細はこんな感じでした。


8月(7月17日〜8月16日)の電気代は751円でした

エアコンは24時間、オール電化の戸建てでこの金額!
相変わらず非常識な電気代を継続しています。太陽光パネルと蓄電池の連携がうまくできました。

パワーモニターの実績と電気に関する指標

パワーモニターからみた8月(8月1日〜8月31日)の実績です

年月 | 自家消費率 | 電力自給率 | 蓄電池利用率 |
---|---|---|---|
2024年8月 | 44.0% | 99.5% | 75.96% |
2025年8月 | 57.4% | 99.2% | 78.56% |
記録的な猛暑の8月でした。8月5日には日本国内の最高気温を更新して年間猛暑日の最多日数の記録も更新中だそうです。
その結果わが家のでんきは電力自給率を99.2%と高水準をキープできましたが、7月や去年に比べて自家消費率と蓄電池利用率が上昇していることが分かりました。これは猛暑に伴って日中のエアコンに使う消費電力が増えたことで自家消費率が上がり、日が沈んでからも熱帯夜のためエアコンの消費電力が落ちなかったため蓄電池利用率が上がったと考えています。
特に蓄電池利用率が78%を超えたことで真冬以上の結果となりました。これには驚きました。夏と冬では日照時間が違い蓄電池からの放電を必要とする夜間は夏の方が短いため有利です。しかも冬は暖房に使う消費電力も夜間の方が多いという点でも夏の方が有利です。それでも今年は夏の方が蓄電池利用率が高かったのは夏の気温上昇に加えて建物の蓄熱という要素が影響しているとヒツジさんは考えています。
- 自家消費率
- (発電-売電)/発電 【太陽光で発電した電気の中で売電以外に使った電気】
- 電力自給率(エネルギー自給率)
- (消費-買電)/消費 【消費電力のうち買電以外の太陽光由来の電力】
- 蓄電池利用率
- 放電/(実効容量*その月の日数) 【1日1サイクルを100%とした1か月の利用率】
建物の蓄熱について
真夏に建物の外壁に触れると色と素材によりますが結構な熱さを持っています。外壁の奥には通気層があり、その他色々と厚い断熱材があって室内へと繋がります。
断熱材は熱を伝える力が少ない建築資材を指します。あくまで外の気温を室内へ伝えにくくするものであり熱をシャットアウトするようなものではありません。多かれ少なかれ熱の通過はあります。そのため記録的な猛暑日は自ずと断熱材や構造躯体そのものもある程度の熱を持つことは避けられません。
建物が蓄熱すると夏の夜に厄介な現象が訪れます。日が沈んだ後、外気温がある程度低下しても建物の蓄熱によって室内側へ熱の移動が生じます。つまり夜間もエアコンをそれなりに稼働する必要があり消費電力がなかなか落ちません。
それが今年の夏の蓄電池利用率の上昇に繋がっていると考えています。
ちなみに冬はこの蓄熱を応用した蓄電池の負荷を下げる技があります。晴れている日中に構造躯体を暖めることで、その暖まった躯体が冷えるまでの間は夜間の暖房・蓄電池の負荷を下げることができるものです。
単にエアコンの設定温度を高めにしておけば良いのでは、と思われるかもしれませんが、それをやってしまうと暑いとか頭がぼーっとするという事態になってしまいます。「構造躯体を暖める」というのがポイントで、エアコンではなく床暖房で床を通じて構造躯体を暖めることで実現することができます。
実際にこの技が成功した日はこんな感じです。オレンジは消費電力、青い線は蓄電池の残量を表しています。
16時から20時まで不自然に消費電力が下がっていることが分かります。この日は日中に床暖房の設定温度を5度程度上げて発電が終わるあたりで元に戻しています。この5度が自然に下がるまでは設定温度に達している床暖房は稼働を停止、約5時間後に設定温度を下回るあたりで稼働を再開したというワケです。

この技によって日没から約5時間分の暖房に関する消費電力を太陽光発電できる昼間にシフトできたことを表します。これは蓄電池から「約5時間分の暖房に関する電力を消費せずに済んだ」といえます。
日照時間が短く発電量の少ない冬に蓄電池を温存する技になるため、これを使うと蓄電池利用率は下がります。
さてさて、蓄熱について記載していたら夏の電気代報告のはずが冬の床暖房の話になってしまいました。特に結論も主張もないので今月はこの辺で。

ヒツジさんは電気を買わない遊びに興じてます
ぁ、1個ありました。
私はどれだけ買電を少なくできるかをテーマにしてお家で遊んでいます。